ものさびしい福井の里(高知城の西野山手)に
妹(妻)をのこしたまま、
自分は旅をしているが、行く手の安芸の大山は、
妻のことを思うと、誠に越えにくいことであるよ・・・
幕末の頃の土佐の国学者、鹿持雅澄は、福井村に住み、軽格の至って身分の低い徒士でした。室戸岬に近い安芸郡羽根の浦役人(湊の船の出入りを管理する)として赴任する途中、手結山の峠を越え、豪壮な太平洋の景色を眺めつつ、安芸郡大山岬を前にして、高知の空をふりかえり、妻を想う愛情をうたったもので、健やかで齟齬くな万葉の調子をおびた、土佐人ならではの名歌でございます。
雅澄は、困苦窮乏に耐えて、ひたすら古典の研究を続け、畢生の大著「万葉集古義」-まんようしゅうこぎ-の完成をみるまでには惨憺たる苦心が重ねられたのでありました。その間における。菊子婦人の辛労はほとんど言語に絶していて、 雅澄が、「万葉集古義」の著述に没頭する事を得たのも、実に菊子夫人が誠意をもって、舅に心をつくし、良夫に仕え、三男一女を抱え、後遺の憂なからしめたため、だと言われています。
雅澄は、その大著の業半ばにして妻を失った時、如何にして哀傷の情切なるものがあったかということは「栄言格」の奥署の一節に、「・・・しかはあれど我常に大丈夫は名をし立つべし、後の世に聞きつぐ人も、という古言を称へ居りしを、有りし世に妻が聞き喜びて、夏の日の暑さもいとはず、冬の夜の寒さも知らで、朝夕の事とり賄ひつつ、いささかも我志のたゆみなからん事を助けあへりしその面影の、今も見ゆる様に覚ゆる」とあります。
この様な、賢明な女性を妻にしていた雅澄の心からなる愛妻の歌を戴き、
古き良き、土佐の先人の心情に想いを馳せつつ、
室戸西山台地の土佐金時芋と室戸海洋深層水をもちい、「妹枕」とさせて頂きました。
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